子供の雛祭りのお祝いの品はお菓子やおもちゃなど様々ありますが、名前と縁起の良い柄が入ったのぼり旗もお勧めです。
いわゆる名前旗で、雛祭りだけでなく正月にも飾られています。
その見た目は注文次第で色んな一面を見せる事が出来、赤とピンクに彩られた愛らしいのぼり旗から墨で描かれた渋いのぼり旗にも可能です。
具体的に言えば旗のメインである名前は刺繍や手描き、プリントアウトなど多種多様な方法で入れられるうえにカラーバリエーションも豊富となっています。用意されている素材は友禅をはじめ、サテン生地や和紙など節句のお祝いにふさわしい素材ばかりです。
柄もまたいくつも用意されているので困る事はないものの、意味を知っていたら子供への気持ちをますます込める事が出来ます。
例えば干支の動物は子供の生誕を表現する事が出来、蝶々は幸運と成長の願いがこもったシンボルです。
桃は古来から魔除けの果実として好まれており、鳳凰は吉報をもたらす伝説の生き物とされています。
他にも鶴や桜などがありますが、そのどれもが「健やかに育ってほしい」という願いが込められているのは言うまでもないです。
1年に数回程度しか使わないとしても、めでたい席のアイテムとしては欠かせません。
ひな人形の脇に飾られるようになった理由とは何か
名前旗というのぼり旗は現代では子供を祝うためのプレゼントで親しまれているものの、昔からあったわけではないです。
そもそも子供の成長を祝う行事の旗と言えば端午の節句が妥当で、実際に鎧兜や大将人形の側に小さなのぼり旗が飾られています。
のぼり旗は戦国時代、敵味方を識別するためのマークだったため、その名残とも言える鎧兜や大将人形の側に飾られるのは自然です。
反対に女の子の嫁入りを象徴するひな人形は実家から花婿の家に嫁いだら家紋や名字が変わってしまうため、自身の身元を象徴するのぼり旗はそぐわず、飾られる事はありませんでした。
しかし近年、親から子供に受け継がれるはずのひな人形は収納スペースを占領する厄介者として悩みの種になっています。
伝統に則れば1人につき1個であるものの、2人目以降の子供のために贈るのは非常に厄介です。実際に姉妹で共有している家庭は多く、むしろそっちのほうが当たり前になってきています。
「それでも2人目以降の子供に贈り物をしたい」という方に、名前旗というのぼり旗はうってつけです。
ひな人形の脇に飾るだけで良く、おまけに収納も取りません。命名札などにも重宝されています。